こんにちは。かずのこ杏子です。
フランソア喫茶室に引き続き、近代建築×京都のカフェを巡ります。
今も多くの近代建築が並ぶ三条通にあるのは、ひときわ目を引くレンガ造りの建物。
ここに、元銀行の金庫室を改装したカフェがあるのをご存知でしょうか?
高い天井、厚い扉など、随所に残る金庫室の面影を探すのも楽しみのひとつ。
博物館の展示を見た後には、こちらのカフェで感想を語り合うのも素敵ですね。
※この記事の情報は2022年6月時点のものです。
基本情報
実は元・銀行!芸術を楽しむ博物館に
京都・三条通を歩いていると、パッと目をひくレンガ造りの大きな洋風建築があります。
重厚な雰囲気のこの建物、実は約60年前まで日本銀行の京都支店として使われていました。
明治39年(1906年)の施工以来、長年銀行としての役割を果たしてきましたが、業務量の増加などから手狭になったため 昭和40年(1965年)に新営業所へと移転。
その後 修復を経て、昭和63年(1988年)からは京都文化博物館の別館として使用されています。
鉄の扉の内部には、外気の侵入を緩和するための風除室が設けられていました。
さらに中に入ると、天井の高い大きな空間が目の前に広がります。
仕切りを隔てた奥は元営業室。
現在は展覧会や音楽会などが行うホールとして使用されています。
ホールの左右には、廊下を隔てて かつての所長室や応接室が並びます。
こちらも現在は芸術品や小物の展示・販売を行う店舗として活用されています。
本館は企画展などを行っているため入場料が必要ですが、こちらの別館は入場無料なのも嬉しいところ!(イベントによっては別途料金が必要な場合もあります)
この独特の雰囲気をたっぷりと味わってから、奥の喫茶店に向かいました。
金庫室をカフェに改装!重厚な扉から感じられる面影
銀行営業棟から渡り廊下を歩いて奥に向かうと、瓦屋根の建物が見えてきました。
これこそが元金庫室。現在は 前田珈琲 文博店 として営業しています。
元々は大切な金品を保管する場所なので、防盗性能と耐火性能に優れた造りになっています。
建物の中は改装されてずいぶん綺麗になっていますが、当時の面影を感じさせる部分も見つかりました。
そのひとつが、入り口の分厚い扉。
室内に続く白い部分を見ると、壁と扉の分厚さがよく分かりますね。
店内は丸い照明やクラシカルな調度品が配置され、シンプルながらも落ちついた雰囲気。
あまり広くはないですが、高い天井のおかげで圧迫感はありません。
入り口の近くには京都にまつわる雑誌や書籍が置かれていて、自由に読むことができます。
このお店に訪れるきっかけとなった、京都版 名建築さんぽ の他、
気になっていた 京都レトロモダン建物めぐり も!
どちらも写真が多く、パラパラと眺めているだけでも楽しめました。
もちろん、この前田珈琲文博店も紹介されています。
建物にまつわる小ネタを知った上で周りを眺めてみると、また違った発見があっておもしろいですね。
混雑状況は?注意点はある?
前田珈琲文博店を訪れたのは、平日の12時前。
お昼時ということもあってか 3組ほどのお客さんが名簿に記名して呼ばれるのを待っていました。
私たちも約10分後に入店。その後も代わる代わるお客さんが訪れていました。
席数が少ないこと、また店員さんの人数も少なく 3人ほどだったので、手が回っていないのでしょう。
とはいえ行列ができるというようなことはなさそうでした。
ひとつ注意点があるとすれば、店内にお手洗いがないこと。
すぐ側の別棟にはあるのですが、段差があったり和式だったり、バリアフリーとは言い難い造りになっています。
移動などに不安のある方は、ちょっと気をつけておいた方がいいかもしれません。
食べたもの
カレーとドリンクセット、単品ドリンクを注文しました。
■自家製チキンカレー 900円
■AIMI(ドリンクセット) +200円
■アイスコーヒー 530円
(すべて税込)
予定していたヘルシーランチがなかったのは残念。
完売したわけではなく、そもそも この日のメニューにはないようでした。
同時期に本館で行われていた「鈴木敏夫とジブリ展」の限定コラボメニューと入れ替わりになってしまっていたのかも?
公式HPを見て事前に食べたいメニューを決める派の人は、ちょっと注意が必要です。
自家製チキンカレー
カレーは普通。辛いものが苦手な私も美味しく食べられる辛さです。
ただ、メニューの写真とはちょっと印象が違ったように思います。
「具だくさんでボリューム満点!」とは言い難いかな…
じゃがいもが 4切れほどと、薄切りのようなお肉がチラホラ…という感じでした。
ドリンク
ドリンクはアイスコーヒーとAIMI(アイミ)を注文。
単品で630円のドリンクを+200円でセットにできるのはお得感があります。
AIMIはアイスミルクティーの略で、前田珈琲の看板商品のひとつ。
特に女性のファンが多く、コーヒーに並ぶほどの人気なのだとか。
2層になっているので見た目も可愛い!ストローで混ぜてからいただきます。
甘さ・ミルク感もたっぷりで、女性人気が高いことも納得の美味しさでした。
感想まとめ
元金庫室で過ごす、なかなか貴重な体験ができました。
ただ 思っていたよりも金庫室らしさが少ないこと、メニューのお味や価格設定から再訪はなさそうです。
リピ度 ★★☆☆☆
博物館の展示を見た後にちょっと休憩、なんて使い方ならアリかも。
リピート度(どれくらい再訪したいか)
★★★★★ 最高!!常連になります!
★★★★☆ リピあり!また行きたい!
★★★☆☆ 機会があれば再訪もありかな
★★☆☆☆ あえてリピはしない
★☆☆☆☆ できれば避けたい…
京都のレトロ喫茶店や歴史的な建造物に興味がある方は、こちらの書籍も必読!
30ヶ所以上の京都の名建築と、そこで食べられる美味しいグルメが紹介されています。
写真も多くフルカラーなので、パラパラと見ているだけでも おもしろいです。
京都文化博物館別館は、5ページにわたって しっかりと紹介されています。
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