こんにちは。かずのこ杏子です。
京都・四条大橋のたもとには パッと目を引く 5階建ての大きな建物があります。
ここは、名建築家 ヴォーリズ氏が手掛けた唯一のレストラン、東華菜館。
日本最古のエレベーターが今も現役で動いているという、歴史あるお店です。
高級そうな店構えですが、単品料理からも注文できて 意外とリーズナブル。
量が多めなのでシェアして楽しむのがオススメです。
※この記事の情報は2022年6月時点のものです。
基本情報
100年の歴史を刻む ヴォーリズ氏唯一のレストラン建築
京都・四条大橋のたもとにあるスパニッシュバロック様式の大きな建物。
祇園周辺を観光したことのある人なら、きっと一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ここ 東華菜館は、歴史ある建築の中で食事を楽しむことができる老舗中華料理店です。
建物が施工されたのは、なんと今から100年近く前の 大正15年(1926年)。
名建築家・ヴォーリズ氏が手掛けた唯一のレストラン建築で、館内には氏が設計した調度品も多く保存されています。
当初は西洋料理店としてスタートしましたが、戦時中に閉業。建物はオーナーの友人に託されることになります。
その後、終戦後の昭和20年(1925)年より、中華料理店・東華菜館としての営業が始まりました。
現存する日本最古のエレベーターに乗って食事会場へ
東華菜館にあるエレベーターは、1924年に製造されたもの。
なんと現存する日本最古のエレベーターが今も現役で使用されているのです。
・昇降や扉の開閉は手動で行う
・ジャバラ式の内扉
・時計針式の階数表示パネル
など、装置や器具も今では珍しいものばかり!
2階以上の部屋で飲食をする場合、利用客もこのエレベーターに乗ることができます。
今回通していただいたのは 3階の部屋だったので、私たちもこのエレベーターに乗ることができました。
店員さんがクルクルとハンドルを回すと、あっという間に 3階に到着!
手動なのでもっとゆっくりしているのかと思っていましたが、意外にも早くてびっくりしました。
希望すれば食後に見学もOK!東華菜館をまるごと楽しんで
エレベーターの他にも、歴史を感じさせる調度品や変わった装飾がたくさんありました。
立ち止まっていろいろと見てみるのも おもしろいです。
各階には宴会場や個室が設けられています。
個室は 6種類あり、事前にコース料理の予約をすれば、昼食と夕食の間の時間帯でも利用することができます。
今回は、3階の突き当りにある中宴会場に案内していただきました。
窓際の席はいかにも中華料理店らしい回転テーブルが置かれていました。
円卓で食べる中華って なんだか特別感がありますよね。
外は暑いですが、大きな窓から涼しい風が入り込んで気持ち良いです。
窓からは四条大橋を行き交う人が見えました。
また、希望すれば 食後に館内を見学することもできます。
イスラム風の装飾が施された部屋もあれば、The中華!といった雰囲気の大宴会場など、部屋の雰囲気は様々です。
ちなみに 東華菜館のHPには「見学だけの来店はNG」とハッキリと記載されています。
レストランなので当然といえば当然なのですが、それだけ建物や調度品に興味がある人が多いということですよね。
逆に考えると、食事だけで館内を見学せずに帰るのはちょっともったいないかも!?
もちろん使用中の部屋には入室できませんが、せっかくなら館内見学もセットで楽しむことをオススメします。
混雑状況は?
東華菜館では、コース料理を頼む場合のみ 事前予約が可能です。
今回は一品料理を注文したかったので、予約なしで伺いました。
現在、東華菜館は昼と夜の二部制で営業中です。
お店に到着したのは、夜の営業開始(17時)の10分前。
平日でしたが、前に 2組・私たちの後ろにも数名のお客さんが並ぶほどの人気っぷり!
とはいえ、席数も多く あまり待ち時間は発生しなさそうな印象でした。
食べたもの
■ 炸春捲(ハルマキ) 1,650円
■ 煎餃子(焼きギョーザ) 1,100円
■ 五色炒飯(チャーハン) 880円
(すべて税込)
ちなみに 東華菜館では昼と夜でメニューの内容と価格が変わりません。
そのため、ディナー利用の方が相対的にお得感があります。
炸春捲(ハルマキ)
東華菜館の名物料理のひとつ、別名:豚肉と野菜の卵巻き上げ。
一般的な春巻きとは異なり、春巻の皮ではなく 薄焼き卵で具材を包んだお料理です。
衣はサクサク、中の具材はシャキシャキしていて、そのまま食べても美味しい!
ちょっとだけ酢をつけるとサッパリとした味わいになり、こちらもオススメです。
煎餃子(焼きギョーザ)
東華菜館の餃子は、水餃子・蒸し餃子・焼餃子の 3種類。
今回は焼餃子を注文しました。
焼きというより、揚げに近いかも?
皮が厚めで食べごたえがあります。
具材の味付けは薄めなので、酢醤油をつけて食べるとちょうど良い感じです。
五色炒飯(チャーハン)
味付けはあっさりめ。小エビがトッピングされています。
正直なところ、大阪にある民生の蒸し炒飯の方が圧倒的に好きです。(海老のぷりぷり感とか…)
ちなみに 東華菜館の一品料理はどれも量が多めですが、炒飯は量も価格も比較的控えめです。
他のメニューもこれくらいのボリュームなら、もっといろんな料理を楽しめるのになあ…と思いました。
感想まとめ
ずっと気になっていたお店だったので、やっと来ることができて満足!
食事の後に館内見学をさせていただけたのも嬉しかったです。
ただ、居心地とコスパがあまり良くなかったので 積極的なリピはなさそうです。
価格も量も半分になるなら、他の料理も味わってみたいかな?
中華はお気に入りのお店がいくつかあるので、ハードルが高くなってしまっているのかもしれません。
リピ度 ★★☆☆☆
昼も夜もメニューの価格が変わらないので、ディナー利用の方が相対的にコスパ高く利用できます。
リピート度(どれくらい再訪したいか)
★★★★★ 最高!!常連になります!
★★★★☆ リピあり!また行きたい!
★★★☆☆ 機会があれば再訪もありかな
★★☆☆☆ あえてリピはしない
★☆☆☆☆ できれば避けたい…
東華菜館は こちらの書籍でも紹介されています。
30ヶ所以上の京都の名建築と、そこで食べられる美味しいグルメが紹介されています。
写真も多くフルカラーなので、パラパラと見ているだけでもおもしろいですよ。
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